普段のすべてまとめて私たちが「きっぷ」と読んでいるものはいくつかの種類があります。
普段、自動券売機や駅の窓口、車掌などから購入するのは「片道乗車券」と呼ばれるきっぷです。この乗車券がすべての基本となります。
ふつうのきっぷ=片道乗車券は鉄道へ乗る区間が重複しない場合のきっぷです。
行きと帰りが同じ区間の場合は往復きっぷ=往復乗車券が発行されます。片道600キロメートルを超える場合(以下この章で「超える」はそのキロ数を含まないものとします)は往復ともに1割引きの往復割引きっぷ=往復割引乗車券になります。
鉄道へ乗る区間が一周を超えたり、往復の条件にあわないけれども重複して乗る場合、片道きっぷが2枚組み合わさった「連続乗車券」というものになりますが、効力はふつうのきっぷと変わりませんので、「名前が変わるんだ」とだけ憶えておいてください。
あと、学生には有名な学割きっぷ=学生割引乗車券・学生往復割引乗車券もあります。学割きっぷは片道100キロメートルを超えて乗車する場合に所定の学割証=「学生・生徒旅客運賃割引証」と学生証を提示すれば、2割引になるものです。学生往復割引乗車券は往復割引きっぷがその値段から更に2割引になるというもので、学割きっぷと往復割引きっぷの両方の条件に合致していなければなりません。
また、今後使う値段に関する用語について説明します。通常、鉄道の場合、乗車券の値段のことは「運賃」とよび、特急券やグリーン券などの速度や設備に対して支払う値段のことを「料金」とよびます。
これを憶えて友人などの前でさりげなく使い分けると旅の通に見える……かもしれません。
きっぷの種類と運賃・料金
