旅館に泊まる

チェックイン

いよいよ予約した旅館へ到着しました。オーソドックスな旅館の場合、団体客がやってくる時間だと女将や仲居さんが出迎えてくれます。このところ増加しているチェーン系の旅館では、経費削減もあり、こうした出迎えを省略しているところもあるようです。
大きい旅館ならばフロント、小さい旅館だと帳場、名前はいろいろありますが、要するに受付がありますので、そこで予約した名前をいってください。
すると、仲居さんが出てきて、鍵を受け取り、荷物を持って部屋へ案内してくれます。最近は合理化の影響で、自分で荷物と鍵を持っていく旅館も増えました。部屋へ入ると仲居さんから宿帳を渡されますので、名前と住所などをきちんと書きます。最近はフロント(帳場)で書かせるケースも増えているようです。
食事の時間や場所などを聴かれますので指定します。時間はあまり前後させられませんが、場所については部屋で食べるか大広間か、郷土料理のオプションを付けるかなどを選ぶ事が出来る場合があるようです。こちらもチェーン系の旅館では一律でレストランでの食事、かつバイキング形式になっているケースも増えています。これなどは合理化というよりも従来型の和定食を食べたいという方が減少しており、さらに地元の名物を少しずついろいろ食べたいという需要が増えていることに伴う改善といえます。バイキング形式の場合には食事の場所の案内などがあるのできちんと確認しておきましょう。

部屋に入ると

仲居さんがいなくなると部屋を見渡す余裕が出来ます。
座った目の前にあるのはテーブルです。この上には旅館の案内とポット、急須と湯のみ、お茶請けが置いてあります。お茶請けはたいてい地元の銘菓で旅館の土産物コーナーに置いてあります。お土産の参考にするといいかもしれません。
まず、旅館の案内を確認しつつ、非常口などの確認をしましょう。旅館などの大規模火災はめったにないことですが、起きたときに慌てないためにも非常経路の確認はするべきです。旅館の案内には門限からチェックアウトの時間、非常口の案内、レストランやバーなどの施設の場所と利用時間、外湯(公衆浴場)の場所、周辺見所観光地の紹介などが載っていますから、簡単でもいいので、必ず目を通しましょう。
たいてい日本間ですので、床の間があります。そして押入れに布団などがあります。特に指定されていない限り、布団は仲居さんが敷いてくれますので、自分で敷く必要はありません。
部屋の隅には浴衣、下駄箱の中にはスリッパがたいてい常設してあります。浴衣のそばには旅館のタオルが置いてあります。
基本的に旅館の外へ出るときでも浴衣姿は認められています。ただし、都市型旅館になるとホテルと同様に浴衣などでの外出が禁止されています。これはドアのところや旅館の案内書きに書いてありますので、注意して確認しましょう。その場合はきちんとした恰好で、靴を履いて出るようにしてください。温泉地などでは、下駄やつっかけを用意している旅館が多いので、そうしたもので外湯(公衆浴場)へ出かけるのもまたおつなものです。

テレビ・ビデオ・BGM

旅館においてあるテレビは、昔は有料が多かったようですが、最近では無料が当たり前となりました。中にはビデオデッキがあり、帳場で映画ビデオなどの無料レンタルサービスまで提供してくれるところもありますが、逆に古く安い旅館などだと無料テレビはおろか有料のテレビすらないところもありますので、注意してください。
テレビはたいてい地元のテレビ局のみが映ります。どこがどの系列か事前に判らなくても多くの場合、東京のキー局を基準にどこの系列かを書いた当日夜の番組表が備え付けられています。これらのほかにBSやCSを見られるようにしている旅館もあります。地上波は無料でも衛星放送は有料のところがありますので、利用前にきちんと確認してください。
最近は旅館の方向性が多角化していることで有線のBGM装置を設置している旅館なども出てきています。数は少ないですが、もし設置されていた場合にはこれらも概ね無料ですので安心して利用して下さい。
そして、たまに有料のアダルトビデオなどの放送もありますが、お金を入れなければならないところがほとんどですので、アダルトビデオが嫌いな人や子供と一緒に泊まる場合、見たくないのに意志が弱くて見てしまいそうな人は、お金を入れなければいいだけのことです。もし、配信制で止めてほしければ有料放送の配信を止めてほしいことを帳場へ告げましょう。たいてい配信を止めるようにしてくれます。彼氏に見て欲しくない女性や彼女に見て欲しくない男性も止めてしまえば良いでしょう。いっしょに見たいだという人はそのままでもいいですが!

お茶とポット

お茶は急須に自分でお茶の葉を入れ、自分でポットからお湯を入れて飲めるようにしている場合が多くなっています。
ただし、このお湯は、お茶だけに使わなければならないというものではありません。本格焼酎やウイスキーのお湯割り、インスタントコーヒー等に利用しても問題ありません。
また、お湯がなくなった場合は内線電話などで帳場を呼び、追加してもらうことも可能です。無料の場合が多いので遠慮せずに申し込みましょう。お茶の葉も同様ですが、ティーバックになっているときはもらえない可能性もありますので念のため確認してみましょう。
このところ増えているのが電気ケトルや電気ポットを入り口付近において、好きなときに好きなだけお湯を作れるようにしているケースです。この場合、ポットに入れる水をどこから汲むのか悩まれる方も多いのですが、正解は洗面台の蛇口です。海外ならばいざ知らず、国内では水道の蛇口から出る水は飲用可能な水道水ですので、安心して洗面台の水を入れてお湯を沸かして下さい。なお、まれに敷地内の井戸などから本当に洗顔のみの用途で水を館内に引いている場合があり、飲用できない水が出てくることもあります。こうしたケースでは、蛇口付近に必ず「飲用不可」と書かれていますので、その場合には水の追加は内線電話で帳場へ依頼しましょう。