机上旅行をしてみる

机上旅行というものをご存知でしょうか。多分知らないという声が多いと思います。机上旅行というのは、時刻表やガイドブックでする空想上の旅行を指しています。
ガイドブックや「ナントカ情報版」のようなムックと呼ばれる形態で発行されている旅の情報誌を読んで、「ああ、ここいきたいなぁ。」、そう思うのももちろん広義での机上旅行と呼べないこともないのですが、私がここでいう机上旅行はもう一、二歩それを深めたものです。
どこか目的地を決めます。例えば、ソウルとしましょう。ソウルへいくにはどのようなルートがありますか?もちろん飛行機という手段があります。その他に何か思い付きますか?
たいていの方はここで「?」となってしまうでしょう。それでは、ここで時刻表の巻頭地図を開いてみてください。10年も20年も前のでなく、ここ近年のものが手元にあれば、とりあえずそれで代用できますから、わざわざ買ってきていただかなくてもいいのですが、消費税改定でいろいろなものの値段が変ったことですし、手元に1冊あると便利だと思います。さて、巻頭地図の九州が出ているページを見てください。博多から上のほうへ向けて線が引っ張ってありませんか。よくその線を見てみると釜山の文字があるはずです。下関からも同じような線が出ていて、文字が並んでいると思います。
つまり九州からの船便があるということですね。ここでどのような発想をしますか?
もちろん学校の試験ではないので、答えは一つではありません。
例えば、時刻表をいろいろめくった方の中には「日韓共同きっぷ」というものの存在を発見された方もいらっしゃるかもしれません。このきっぷを使って新幹線でいけば、結構安上がりだということは一つの解答です。
それから、飛行機で博多へはいって、中州で一杯やってホテルに泊まり、翌日あらためて韓国入りするというのも立派な解答です。
ほかに青春18きっぷでゆっくり国内を観光しながら下関へ行って、それで船で韓国へというのも旅のプランとしては魅力的です。
机上旅行というのは、時刻表のあらゆるページやガイドブックのあらゆるページを眺めながら、ある程度具体的な道筋を考えてみるというのが基本にあります。ちょっと考えてみるとこうしたプランはいくつも出てくることでしょう。そう難しいものではないんです。一種の仮想現実ですから。
なお、机上旅行をする効用は3つあります。
まず、時刻表へ慣れることが出来ることです。 時刻表を引きながらでないと机上旅行は出来ませんから、自然と時刻表へ親しむことが出来ます。
国内の旅では、たとえ鉄道を全く利用しなくても時刻表は必携です。
それから、実際に旅をしなくても旅の経験がつめます。もちろん実際の旅には劣りますが、していれば自信もつきます。
そして、旅の名所が頭に入ります。ガイドブックを丹念に見るわけですから、意外な発見などもあります。


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